推移律コンテ#4

製作・演出・構成:奇妙フイルム/チャイヨー 推移律コンテ#4

基礎の充実の上に2049

82年公開版を中学生のころビデオで観たときの衝撃はいまでもわすれられない。 ファイナルカットを劇場で観られたあの日はずっとブレードランナーのファンで良かったとあらためて思ったものだ。 「ブレードランナー2049」を公開初日にあえて2Dで鑑賞。 物語…

チャイヨー

無題

推移律コンテ#2

製作・脚本・監督:奇妙フイルム/チャイヨー 撮影:鳩飼マイケル 絶望+天気=日常 視線+希望=風船 推移律コンテ#2

ナカトミプラザと都庁舎

イッピカイエー。 都会のビルが盛大に爆発する映画が好きだった。 ボディカウントが追いつかないほど主人公が愛用拳銃ベレッタF92でガンガン人を撃ちまくる映画ばかり観ていた。 その最高峰。 プライベートなのに拳銃所持したまま飛行機でNYからLAへ移動して…

まんが道

藤子不二雄の自伝的漫画『まんが道』は愛読書だった。 愛蔵版の分厚い本の頁を何度も捲った。 なかでもコンビがプレッシャーに負けて連載を放り出してしまうエピソードはスリリングだった。 やがてすべての出版社に見限られ挫折を味わったあと再起するカタル…

推移律コンテ1

奇妙フイルム「推移律コンテ1」 製作・監督・構成:奇妙フイルム 推移律コンテ1

マンチェスター・バイ・ザ・シー

劇中で女性の尻をズボンのベルトで打つ。 別の女性の首を殺すために絞める。 保身のために殺人を厭わない。 主人公の保安官・ルーは衝動で人を傷つけ殺す。 暴力的で厭な場面をアクセントとする映画。 俺の中にいる殺し屋というタイトル。 「キラー・インサ…

推移律アレゴリ

New Film

諸説イントラセレブラルソィル5

諸説イントラセレブラルソィル 作 奇妙フイルム 5. 小田急線S駅、乃至、C駅が最寄駅である都立K公園。桜の名所でも知られている。 春爛漫。 ソメイヨシノが狂い咲く樹下、ファミリーパークで多くの家族やカップルが花見を楽しんでいる。 手作り弁当と酒に…

諸説イントラセレブラルソィル4

諸説イントラセレブラルソィル 作 奇妙フイルム 4. 三月が始まる頃、獣害のニュースが立て続けに報道された。 関東・甲信越地方のあらゆる場所で、熊が町に下りて人を襲った。 本来なら、本州に棲息するニホンツキノワグマは人を食料としない。 襲われる場合…

諸説イントラセレブラルソィル3

諸説イントラセレブラルソィル 作:奇妙フイルム 3. バンカー・パレスホテルでは、四季の割合を決める会議が行われていた。出席者は、春担当の柊氏、夏担当の桜井氏、秋担当の葉月氏、そして彼らのなかでもっとも体格のいい冬担当の綜馬氏の四名である。バン…

諸説イントラセレブラルソィル2

諸説イントラセレブラルソィル 作:奇妙フイルム 2. 彼女はとてもゆっくりと笑う。 一度なにかを噛みしめるように。 まるでなにかを思い出すように。 まるで笑うことがいけないかのように。 彼女は笑うことを躊躇している。 けれどきっぱり笑うと大きな口で…

諸説イントラセレブラルソィル1

諸説イントラセレブラルソィル 作:奇妙フイルム 1.一月十一日。月の自転が変動した。その日は満月だった。 うさぎのもちつきの絵柄がかわった。 一月十二日になると、ダークサイド・ムーンが恥ずかしそうに俯いたあとはにかんだ。 まるで、生まれたての赤子…

絵画北壁

samsara 奇妙フイルム 作

COP CAR/コップ・カー・・・

『ザ・ゲスト』は非常に奇妙な映画だった。 イラクに従軍した息子の悲報を伝えにやってきた兵士を家に泊めてやるが実は男には秘密があって・・・といった内容。 息子を失った母親を慰め傷心の父親の友人となってやる。 いじめられっ子だった弟を助けて思春期…

interiorly kingdom

interiorly kingdom 製作・脚本・監督:奇妙フイルム 出演:奇妙劇團 撮影:鳩飼マイケル

クリーピー・・・

『蜘蛛の瞳』は今でも何度でも観たくなる映画(Vシネ)だ。 哀川翔がダンカンと再会する冷めた会話。 菅田俊の存在感。 大杉漣のおとぼけ。 無感覚の殺人。 血飛沫の無い銃撃。 女性に投げる石。 河原のシーツ。 そもそも哀川翔とダンカンは知り合いだった…

レヴェナント・・・

ある日森にいた。 大雪が降った翌朝に山を登った。 獲物を追って。 途中勾配がゆるやかになり平地に幾何学的な林が現れた。 しばらく惚けた。 『レヴェナント』を観たとき思い出したのは森と人間だった。 散弾銃をかまえて山道を歩む。なるべく音をたてない…

奇跡の女性・・・

『WONDER WOMAN』の予告篇をなんどもリピート再生。 『MADMAX FURYRORD』の予告篇以来。 本来アメコミ映画に興味ないのに。 たしかに『アイアンマン』は構成の巧みさにしびれた。 わざわざストーリー展開を箱書きに起こしたほどに。 『ダークナイト』はジョ…

ロッキー・バルボア・・・

『ロッキー・ザ・ファイナル』。 いまはなき銀座シネパトスにて鑑賞した。 試合のハイライトでダウンしたロッキーが拳で体を支えながらのモノローグ。自問自答。 劇場で嗚咽を漏らすほど号泣。抑えようと必死。 追い打ちをかけるファイナルベル。ビル・コン…

四季の死期・・・

『ボラッド』は現実世界で狂気じみたフェイクがアンモラルを手土産にリアルなモラルを破壊するドキュメンタリーだった。 フェイクが現実を凌駕するさまを延々とスクリーンに映し出し観る者を圧倒する。 偽善の暴露。 無知識の露呈。 大人のチ●コが人前で露出…

詩にゆくものへの祈り7

籠目の数式 今日籠にいれていた鳥が逃げた しばらく部屋をばたついたあと窓の隙間から空へ飛んでいった 俺はしばらく鳥が消えた空を見あげていた やがてなぜ空をながめていたのか思い出せなくなった 彼女が空にむかって鳥のなまえをよんだ 俺はその鳥になま…

詩にゆくものへの祈り6

偽善の弓 ありふれたなんの変哲もない土や泥のにおい 朝露にぬれて艶る青葉のかほり 君は見やったあとにしばらくしてから顔をゆがめる 鼻をつまんで不快そうにくさいとつぶやいた はじめ君のしぐさがなんことについてかわからなかった やがてそのしぐさがな…

詩にゆくものへの祈り5

團子蟲と國家 男はダンゴムシをあつめると決めた この世のすべてのダンゴムシをあつめたかった 手はじめに家の庭をさがした ていねいにひとつひとつしらみつぶしにあつめた 家の風呂釜がいっぱいになるほどあつまった 男は夜寝るたびにダンゴムシがうごめく…

詩にゆくものへの祈り4

屍の戯言 彼女はときどき笑顔で踊りだした 彼女はうれしくなると踊りたくなるようだ 彼女はうれしくなると自分を傷つけたくなるようだ 彼女はかなしくなると笑顔になるようだ 彼女はたのしいことがあるとさみしくなるようだ 彼女はさみしくなるとたのしくな…

詩にゆくものへの祈り3

思想の轍 右にいるのは喧嘩しているカップル 左にはおだやかに話す夫婦がいる カップルは主張をまげずにいられない 夫婦はなにかを諦めている カップルはなんども別れをくりかえしもとにもどる 夫婦は離れないがとくに必要だと感じていない カップルは過去の…

詩にゆくものへの祈り2

刻の棲家 小さくて軽くて早くて飽きない 大きくて重くて遅くていらだつ 飽きないけどいくらでもかわりがいる いらだつけどはなれたくない ひとりでも寂しくないからひとりでいい ひとりでは寂しいから誰かを想う 寂しくないのにひとりだと知られたくない 寂…

詩にゆくものへの祈り・・・

盲目の種蒔 コミュニティは自分でえらべない 君はそのコミュニティで決められたルールにまずはしたがう やがて別のコミュニティを目の当たりにし君は発見か拒絶かをえらぶことになった 発見ならばさらに別のコミュニティを探すし 拒絶ならもとのコミュニティ…

チナスキー好きー

西村賢太の小説は読んでいない。 だが無頼派としてのキャラが好きでウェブ日記を読んだりしていた。 映画版『苦役列車』は観た。日記で作者が映画をけんもほろろに斬り捨てた。 絶賛公開期間中なのに。えらい。 自分は20代「苦役列車」の世界を経験した。 日…