2016-07-08から1日間の記事一覧

詩にゆくものへの祈り7

籠目の数式 今日籠にいれていた鳥が逃げた しばらく部屋をばたついたあと窓の隙間から空へ飛んでいった 俺はしばらく鳥が消えた空を見あげていた やがてなぜ空をながめていたのか思い出せなくなった 彼女が空にむかって鳥のなまえをよんだ 俺はその鳥になま…

詩にゆくものへの祈り6

偽善の弓 ありふれたなんの変哲もない土や泥のにおい 朝露にぬれて艶る青葉のかほり 君は見やったあとにしばらくしてから顔をゆがめる 鼻をつまんで不快そうにくさいとつぶやいた はじめ君のしぐさがなんことについてかわからなかった やがてそのしぐさがな…