スターウォーズ・・・
はじめて『スターウォーズ』を観たのは「エピード6」だった。
地元の映画館。
ボバフェットのビジュアルのかっこよさスピーダーバイクが木々の間をすり抜けるスリル。
クラスの大勢で観に行った。担任に連れて行ってもらった。
劇場を出てもまさに興奮冷めやらぬ。
当時小学生だった自分はこれが続編だったのを知らなかった。
ストーリーを理解できなかったことなど問題ではなかった。
ハン・ソロとの初対面は銅板だった。
やがて「エピソード4」がテレビで放映。(渡辺徹、大場久美子、松崎しげるの吹き替え・・・)断片的に「エピソード5」を記憶している。
「エピソード1~3」プリクエルはDVDで流し見。もれなくかなりつまらなかった。
これまでどうしても『SW』の世界に没頭できなかった。
ややあって自分も脚本を書く仕事をするようになりさらに他人の書いた脚本を手直しする立場になった。
だから話題の映画は観たい。
純粋に映画好きということ。
『ハリーポッター』『ロード・オブ・リング』的ファンタジーは仕事柄観たがどれも乗れずすぐに忘却。『SW』の対極『スタートレック』は未見、JJエイブラハム版は1で挫折。
でもスペースオペラでいえば2000年代に放映したテレビシリーズの「ギャラクティカ」はドラマ的にかなり面白かった。ハマって全シーズンを一気見した。
脈略のない話だが自分のなかでははっきりとつながっている。
ここでは今後劇場公開時作品について書きません。なぜならネタバレするからです。確実に。
だからソフト化された後ぐらいに書きます。
で『SW7』。
フィンの改心、レイの謎、ルーク探し、レイアの立場、レンのオディコン、ハンの死・・・。
話が進むにつれどんどん心が遠ざかっていく。はるか遠い彼方に。
「エピソード4~6」を踏襲しているとかスクリーンに数々の過去の残骸が映るとかまたはあのキャラが再登場するとかエンディングのルーク発見とか・・・。
これでファンの心はつかんだと思う。
フィンが脱走するまで育ってきた環境(だって拉致された少年兵ってあれのメタファーですよね)からあの天真爛漫さ。レイをナンパ、初見でポーとの友情と信頼。ルークのライトセイバータッチで覚醒するレイの超能力(フォースね)。強いのか弱いのかわからないレン。4~6まで一度も描かれなかったはずのハンの父性。いろいろ知っている黄色い女性。最後までわからないレイの正体。
もっとも気になるのは、最近のハリウッド超大作にありがちなご都合主義。
たとえば『ワイルドスピード スカイミッション』でのステイサムの自由奔放な神出鬼没とか『ジュラシックワールド』の恐竜に襲われる人とされない人の曖昧な境界線などに見られるなにを基準に被害者は選ばれるの?この人強いの弱いの?いつからそこにいたの?いつそこに着いたの?登場人物が願えばすぐに会えちゃう!地球サイズの兵器星なのに・・・などの矛盾が今作の定番人気メニューを無味に仕上げている。
ファンだけが喜べばいいかもしれない。本心だ。なぜなら80年代スタローンは一部のファンしか注目していなかった。筋肉バカと揶揄された。自分は『ランボー怒りの脱出』を観た当時生涯最高の一作だと思った。パンフレットを読み込み、カセットテープのサントラを聴きまくった。『コブラ』を観に行く前夜は眠れなかった。その熱はクラスの友達には伝わらなかった。
ちなみに最近観た映画で一番面白かったのは『野火』だった。
そういうことかもしれない。
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