詩にゆくものへの祈り4
屍の戯言
彼女はときどき笑顔で踊りだした
彼女はうれしくなると踊りたくなるようだ
彼女はうれしくなると自分を傷つけたくなるようだ
彼女はかなしくなると笑顔になるようだ
彼女はたのしいことがあるとさみしくなるようだ
彼女はさみしくなるとたのしくなるようだ
彼女には彼女を愛する家族がいた
彼女にはやさしいボーイフレンドがいた
彼女を慕う男性がいて彼女を妬む女友達もいる
彼女はなにもほしくなかった
だから笑顔で踊るのだといった
だから生きたくないといった