パンの代金を払うべき

1995年オーストラリアで暮らしている時期にブロードビーチの劇場でマイケルベイ監督作品『バッドボーイズ』を鑑賞。拙い英語ヒアリングも単純明快ストーリーで問題なし。現代(2020年!)までシリーズ化される(とは誰が想像できた?)アクションコメディ。

当時はまだ自分にはマッスルマシンガンブームの名残もあり楽しめた。ただ当時から主演の俳優に違和感があった。ニヤケ顔の長身の方。あれ役づくりかと思ったら「何を演じてもキムタク」メソッドだった。

そんな彼が破竹の勢いで25年間スター街道まっしぐら。好きだったリチャードマシスン原作「地球最後の男 I Am Legend」を彼主演で何度目かの映画化。まあ観ますよ。彼はずっと彼なので逆に安心だ。余計な小芝居とかで変なノイズがない分ストーリーを楽しめるのではないだろうか。ところが大変だ。「え?病気治しちゃうの??伝説ってそっちの伝説!?」。

そんなこんなで彼が出演する作品は避けたい傾向にあった。

とある日見た予告篇。青い皮膚の彼が『マスク』のジムキャリーばりに狂ってる。

『アラジン』実写版。

アニメは未見。今後も予定なし。ただしこの『アラジン』はなぜかこの「青い彼」の活躍が気になって鑑賞。

彼は映画がはじまって早速登場。青くない。雲行きが怪しい。ところが「彼」の問題ではなかった。

こちらは前提として細かいストーリーは知らない。彼が昔話をはじめる。

中東とインドが混ざったような巨大な国。当時こんな巨大なサイズの町が存在したのか。中東系、インド系、アフリカ系の人種が混ざった多国籍感。架空だとは理解している。

女はパンの代金を払わずに貧乏風の子供に商品のパンを勝手にあげる。文句を言う店主。当たり前だ。パンを盗んだ女はきっと身分の高い人だろう。それを隠している。『ローマの休日』的な。そこに若者。スリのスキルで女を助ける。パンの代金をもらえない店主。可哀想。スリ(主人公)は姫だった女に惚れてランプの魔人に別の国の王子だと偽りの魔法をかけさせ姫を騙す。これって詐欺だよね。

国王の次に偉い人が悪役なのだが正直この人悪くない。実力で王国のナンバー2まで成り上がり国を広げたいと尽力する。多少の横暴も権力を持ったら許容範囲だ。国民の死を無視する某首相よりまだまし。

「彼」が演じるランプの魔人もしかり。ランプを擦ったら絶対的ご主人になるはずなのに何故か悪役の願いを不貞腐れて渋々叶える。どういうこと?まあ彼が演じているからそんな薄っぺらな演出もありといえばあり。それよりも魔人の魔法で国王なった悪役の警備のリーダーがパンの代金を払い損ねている姫の懇願に感化されて寝返る。なんという魔法の弱さよ。

エンディングで姫は女王になる。そしてスリで詐欺師の主人公とキスして相思相愛エンディング。

なんと最後までパンの代金を払わない。

あと気になったのはしゃべるオウムとしゃべらないサルの設定の境目。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 サントラ擦った

 

 

 

 

 

 これと・・・

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