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謝肉祭・・・

小学生のころお金持ちの子が当時高価なVHSビデオデッキを自分の部屋にもっていた。

すごい。部屋にテレビでさえ贅沢な時代なのに。

 

彼がもっていたビデオ『食人族』(当時ビデオレンタルも盛んではなかったから購入したのだろうか)の上映会がはじまった。

あまりにも怖くて観ていられなかった・・・と言いたいところだがビジュアルを鮮明に覚えている。まさにむさぼり食い入るように画面に見入った。それっきり一度だけしか観ていない。

 

メインビジュアルにもなった串刺し女、ウミガメ解体、神格化フィルム缶、生首手渡し、レンズの前に倒れるカメラクルーのアップ。

 

確認していないがおおよそ合っているだろう。

知らなかったのは映画はフェイクドキュメンタリーだったことだ。

 

いまは閉館中の新宿武蔵野館で公開当時『グリーンインフェルノ』は超満員だった。

自分は同館にあししげく通った。いつも訴求力のある映画を上映していた。再開する10月がまちどうしい。

 

偽善者どもがてめえらの都合で守ろうとした部族にめちゃくちゃにされる。セスナ墜落からはじまるボディカウント。監禁されてからの解体とイートイン。痛快。解体シーンが最初だけであとは端折っていて食い足りなかったが真っ赤なボディのお肉好きたちのキュートな連帯感にしびれた。

 

ところが自分探しの女子大生(主人公)がおっさんと二人で脱走したところから急激につまらなくなる。ふたたび捕られ白く塗られて凌辱される寸前の素敵なシーンもあるのに・・・。

人体解体阿鼻叫喚からの脱出から急につまらなくなった『ホステル』と同じだ。ふつうはハラドキで観客が食いつくシチュエーションだ。

 

同監督の『ホステル』は脱出後主人公の男が正義に目覚めてヒーローになる。『グリーンインフェルノ』の主人公は強く賢くなる。予兆なく。

 『ファイナルガール』や『28日後・・・』など前触れなく途中から急に強くなる主人公はホラー映画によくある定番の展開。こちらはギャグなのでよしとする(どちらもさほど面白くなったが)。ところが『グリーンインフェルノ』はまじめなシナリオだ。登場人物が死ぬシーンはすべて意地悪なギャグで撮られているが行動原理はいたってまっとう。だから違和感がぬぐえない。ラストをヒロイックに仕上げるのが癖なのかもしれない。

 

だからといって脈略のない映画は嫌いではない。

『極道恐怖大劇場 牛頭』は展開・登場人物・演出・火野正平・・・全部でたらめだ。

あまりに好きすぎて友人集めてDVD上映会までした始末。

 

 

 

 

 

 

極道恐怖大劇場 牛頭GOZU [DVD]

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