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クリーピー・・・

『蜘蛛の瞳』は今でも何度でも観たくなる映画(Vシネ)だ。

哀川翔ダンカンと再会する冷めた会話。

菅田俊の存在感。

大杉漣のおとぼけ。

無感覚の殺人。

血飛沫の無い銃撃。

女性に投げる石。

河原のシーツ。

そもそも哀川翔ダンカンは知り合いだったのか?

これを書いているだけでまた観たい。

虚無とイメージの積み重ねがこれ程面白いとは。

黒沢清はどれも好きだ。

特に『CURE』『蛇の道』『蜘蛛の瞳』『カリスマ』『回路』などの4、5年間は特出している。

 

もっと詰めると『蜘蛛の瞳』『カリスマ』『回路』はこの世の摂理がすべて入っている気がした。奇跡だ。

 

奇跡から時間が経ち勝手な見解だが黒沢監督の中にあるまた別のルールを映像化しているようであまり好きになれなかった。

 

『クリーピー』。

最も好きな黒沢監督先品を久しぶりに観た。

役者はまあ置いといて(触れたくない)映像と編集と美術とルールがあの頃の奇跡と同じだった。

 

冒頭の警察署の古びた感じと連続殺人鬼の言動。

不快なビニールカーテン。

不穏な庭。

香川照之

そっけない風景の奇怪さ。

事件発端を省略。

極端な美術セット。

特に竹内結子のシーンの妙な編集。

車で移動する際の車窓の異世界感。

登場人物が全員虚無という絶望感。

奇跡がまたひとつ加わった。

 

ただし西島秀俊竹内結子に薬を打たれてから香川照之を射殺するまでのクライマックスに説得力がまるでなかったのが残念でしかたない。

だがそこを省いても傑作だった。クライマックスなのにもかかわらず。

 

正直やっぱり主演は役所広司が良かったな(触れちゃった)。

役所主演でリメイク希望!

 

無論絶対ないと知っています。

 

 

 

 

 

 

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